第34回 岩手MRI研究会報告
Q&A 回答
*第34回岩手MRI研究会は、全国から416名の方にご参加いただきました。皆様誠に有り難うございます。
参加証明書はログ解析後、基準を満たした希望者にメールにてお送りさせていただきました。不達の方は事務局までご連絡ください。
*研究会内での未回答Q&Aのご回答を講師の先生方に頂戴しましたので掲載させていただきます。
ご質問
1.DWIBSでBody コイルとHeadコイルが重複しているように見えましたが重複させた方がよいのでしょうか。
ご回答
① フィリップス・ジャパン森脇様:
ある程度重複した方が、コイルの境目の信号差は少なくなりやすいです。
② シーメンスヘルスケア株式会社 若山様:
広範囲撮像の場合はコイルをオーバーラップさせてポジショニングすることを推奨しております。
※ご施設の使用装置での仕様をメーカーにお問い合わせ下さい。
ご質問
2.ASLで 画像の色(血液量の違い)の調整はどのように考えたら良いでしょうか。
ご回答
① 岩手医大超高磁場 松田様:
パーフュージョン画像であれば、CBF値でカラーの値を固定している。腫瘍などを見る場合は、CBFの値が信頼出来ない(BBBが破綻しているため)ため、見やすいコントラストに設定する。
② 目時代表:
当院では、患者ごとに適切なPLD設定(GE社製/3DASL:5pointより選択)と表示条件(color Map)を決定しそれらの表示条件は特別な理由が無い限り変更しない。
Color Map表示はASIST-Levelを採用し標準の0~120輝度をそのまま採用する。術後の状態や病態の変化等で血流状態の変化がおき、前回設定PLDでは同じようなコントラスト(表示)が出来ない場合は、ASIST Level表示を0~160,140,100,80等に変化させ前回検査のcolor Mapを出来るだけ再現するように努めている。このときむやみにPLD値を変更しない。理由は、当院でのASL撮像依頼の目的が脳血流状態を簡易的に評価する事であり、経時的変化を観察するのが主である為、PLD値を変更し撮像するのは本来の目的から外れてしまう。従って、CBF画像のcolor Map表示の基本を0~120輝度とし必ず提出し、輝度が強く出る場合(赤色が多くなる)は0~140,160等を追加、足りない場合(青色が多くなる)は0~100,80等を追加提出し、前回検査と比較
できるようにしている。
③ フィリップス・ジャパン森脇様:
3D ASLはNormalizeされ、WW/WL=50/100固定で出力されます
2D ASLは装置や撮像条件によって変化するため、数例撮像してWW/WLをご施設ごとに固定してください
目安として、1000/2000 or 1500/3000程度が見やすい色合いになります
④ シーメンスヘルスケア株式会社 若山様:
→ASLの画像調整は各ご施設の規定によります。
実際には
・複数TIで撮像している場合は全て同じwindowに設定される場合が多いようです。
・脳実質への血流がわかるレベルで淡く高信号(赤色)になるレベルで合わせられることが多いようです。
・プリセットで規定のwindowを設定しているご施設もあります。
・ASIST japanのDWI表示指針(http://asist.umin.jp/assignment-detail01.htm)を踏襲しているご施設もあります。
ご施設のご判断によって以上の様なルールの下で、被検者ごとに微調整されている場合が多いようです。
以上、先生方有難うございました。
第34回 岩手MRI研究会開催概要
日時:令和3年6月19日(土)13時~17時30分頃
参加費:無料
ZOOMウェビナーによるオンライン開催
(事前申請必須 参加人数416名)
日本磁気共鳴専門技術者認定機構承認研究会となっており
原則90%以上を視聴した方にポイントを付与致します。
出席証明書は発行済みです(6月22日18時)
事前参加メールまたはウェビナー登録メールを
ご確認ください。
お問い合わせはこちらのメールまで
2021年6月29日 更新