研究会報告
第33回 岩手MRI研究会 報告
第33回岩手MRI研究会はWEB開催で行われました。
発表者、並びにご参加いただいた皆様有難うございました。
初のWeb開催であったため告知を少なめだったにもかかわらず
県内外から71名の方にご参加いただきました。
参加証明書を希望者には発行しましたので
不都合など御座いましたら事務局までご連絡下さい。
また、キャノンメディカルシステムズ 甘利様より
今回の質疑応答のご回答をいただいております。
1,mASTAR mUTEMRAがSNRよく実現できているのは
AiCE技術があるからなのでしょうか?3T限定ですか?
提示させて頂いたmASTAR、mUTE 4D-MRAの画像は3Tの画像であり、
AiCEは最後の画像を除いて使っておりません。
3Tの高SNRが寄与しております。
今後は1.5Tでも、AiCEを適用することによりSNRよく描出
できるのではないかと期待しております。
2, DLRを用いて1024イメージが2分くらいで撮像できているようですが、
1024イメージを全脳のルーチン検査として使用できるのでしょうか?
提示させて頂いたT2WI等では十分に可能ですが、
その他のコントラストで同様の分解能とした場合、
全て2分台程度で撮像する事は難しいと考えております。
しかし、AiCEを併用することで、確実に面内・スライスともに
分解能を上げて撮像することが可能になります。
従来ではSNRを気にしながら分解能、撮像時間を決めていく事となりますが
AiCEを適用する場合はSNRは気にせず、
理想的な分解能、撮像時間で条件を組んでいただいて、
SNRはAiCEでどうにかするというイメージとなります。
スライドで提示させて頂いた中では、杏林大学様のTOFへのAiCE適用ですが、
従来より2倍以上の分解能で撮像をして頂いています。
高分解能化によるSNR低下を、AiCEでカバーしています。
3,CSとAiCEの使い分けや、併用した方が良い検査などについて
教えていただけますか。
AiCEはSNR向上のため基本的に
すべての部位で使用で良いと考えております。
CSは整形領域など高分解能で撮像する場合に特に有効と考えております。
その他部位に関してはCSも用いますが、通常のパラレルイメージングやFast3D等、様々な高速撮像法を使い分けてAiCEを併用頂いています。
4,AiCEを使用したとき低周波成分の信号強度が変化しますか。
AiCEでは高周波成分のみにDLRを掛けておりますので、
低周波成分は変化いたしません。
ADC値の解析等でもAiCEを用いる事が可能という報告も頂いています。
以上
日時:令和3年2月20日(土)
13時~16時頃
詳細
カテゴリ: イベント
公開日:2021年01月01日
最終更新日:2021年01月25日